バイオメンター動物病院
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好転反応への対応


今日は好転反応に関してのお話です。

私達が慢性疾患を抱えている犬や猫を治療する場合によく遭遇するのがこの好転反応。

特に罹患期間や投薬期間が長いケースでは、この好転反応が出やすいのが私達の経験です。

また例えば、今までフードしか食していなかった成犬に、生食を与えた場合に、排泄反応で下痢になるというのも一 種の好転反応です。

消化しきれずに溜まってしまう老廃物が腹壁などのこびり付いてしまいますが、生食を食べることでこの老廃物が剥 ぎ取られ、ようやく排泄されることで起こり、

また体脂肪内に蓄積されていた有毒物が、生食による良質な脂肪摂取で入れ替わりが起こり、その毒素が腸に流れ込 み下痢として速やかに排泄しようとする体の仕組みです。

また皮膚病でもないのに皮膚に湿疹が現れることもあり、これも体内に蓄積されていた毒素や老廃物が皮膚から出る ことで起こる湿疹です。

倦怠感を感じる子もいますが、この場合は慢性病で滞っていた神経が活性化されるためであります。

🔸排泄反応で起こること
  • 下痢
  • おなら
  • ゲップ
  • 湿疹
  • 目やに
  • 鼻汁(漿液性(又は水様性)、粘液性、膿性(又は粘膿性))
  • クシャミ
  • 排尿量増加
  • 排便量増加
  • 体臭
  • フケ
  • 脱毛
  • 耳垢
  • 耳だれ
  • 肛門腺分泌物増加
などがあります。

若犬や子犬の場合は、フード食の期間が短いですので、そういった毒素や老廃物の停滞や組織の損傷が少ないため、 生食に切り替えても下痢になるというケースは少ないです。

もちろん、成長過程にある膵臓の機能がまだ完全でない子や、すでに子犬の頃から合わないフードや過剰なワクチン や駆虫薬による影響で既に慢性の下痢や軟便に悩まされている 子であれば、生食に切り替える際にこ下痢が酷くなることもあります。

しかし殆どのケースで、食事の改善やクレイデトックス、プロバイオティクスやコロストラム、膵臓サプリなどによ る援助で、好転反応を乗り越え抱えていた疾病が改善していく子が殆どです。

ただし、好転反応を疾病の再発だと勘違いをし、治療や食事の切り替えを途中で止めてしまう家族も多く、とても残 念なことだと思います。

私達が慢性病を抱えた子を治療する場合は、この好転反応に関する情報を必ず提供し続けられることをアドバイスし ます。

また好転反応があまりにも耐え難いケースももちろんありますので、1週間ごとの経過報告を行なっていただき、治 療内容を調節したり、別の補助品に変えたりと好転反応への対応策を行います。

その好転反応に関する簡単な解説をサイトから拝借すると
  • 慢性疾患を自然治癒力によって改善する過程で、身体に様々な病的な症状が起こること
  • 治療の過程において改善に向かう中で起こる一時的に悪化した身体反応のこと
  • 東洋医学において瞑眩とよばれるもの
  • 調整反応ともいえるもの
  • 数々の新しい刺激に対して身体が反応しているという現れで、身体が順応するまでの一時的な現象
  • 症状は複数現れることもあり症状やその度合い、また継続期間には個体差があるもの (ある子は3日で終わ り、又ある子は2ヶ月掛かることもある)
  • 治療を行うことで血流が良くなることにより、健康を取り戻す過程で新陳代謝が高まり現れる症状
とありました。

🔸好転反応が出た際にできること

  • 水分摂取を今以上に促すためにボーンブロスなどを与える
  • しっかり運動させ新陳代謝を促す
  • ストレスを避ける
  • プロバイティクス摂取をいつもの2〜3倍に増やす
  • コロストラムを多めに与える
  • クレイデトックスで排泄反応を促す
  • 活性炭やオオバコの種子殻で下痢の水分を吸収させスムーズに排泄できる様にする
  • デトックスに必要な微量栄養素の摂取を心がける
  • 腹痛などに効く六君子湯を与える
  • Nux-b(ナックスボミカ)、Sulph(ソーファ)、Silicea(シリカ)、Arnica(アルニ カ)、Aethusa(イズーサ)など

🔸注意事項
生食に切り替えて下痢などが起こる好転反応は2週間ほどで収まってきます。

しかし、生食切り替え後の下痢症状があまりにも長く続く場合は、与えている食材にアレルギーを起こしている可能 性もありますので専門家の助言を受けてください。

そういった場合は、先ず缶詰へ切り替え、徐々に生に慣れさせることが必要になってきます。

また何を行うにも、腸内環境の改善が必要ですので、クレイデトックスを先ずは行われることをお勧めします。通常 は短くても21日間のクレイデトックスを勧めてます。


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