バイオメンター動物診療所
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抗 体検査とガイドライン

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ご 家族への私達からのメッセージ集




動 物たちのオランダでの穏やかな日常の様子や
私達の診療所での具体的な事例
な どをご紹介してます!

誰 でも出来るRawFeeding
ワクチンの量に疑問
犬の歯は肉食動物
三 頭の抗体検査の実験
  ドライフードの見分け方

抗体検査実験の結果
グリーントライプとは?
腸 内細菌と免疫機能 子犬の生食
ストレスと胃腸障害
離 乳食に生食
肝臓の解毒作用
少 食犬の存在
 薬に頼らない身体
体重減少の悩み
デトックス法
子 犬の慢性下痢症
犬 の夢と癲癇発作
下 痢の時の対策
フィラリア症関連 食糞の事例

駆虫薬の事実
生卵の話
去勢の話 コレステロールの話
偽妊娠の話 野菜の有無
犬のトラウマ 薬 剤性による障害
行動心理学の話 涙やけ
肛門腺絞りの有無
犬の毛球症と予防策
筋力トレーニング ストレスと摂食障害
自然スプレーレシピ
プロバイオティクス
獣 医へ行くタイミング
と自宅対処
世界の生食メニュー例

生食と腎臓機能
ホリスティック救急箱
シニアの食事 炭水化物の有無

疾病の慢性化
エピジェネティクス

膵炎の原因と治療 タンパク質量と問題行動
問題行動と身体の異変
小型犬への生食
シニアへの関節疾患   空腹嘔吐への対処
子犬のワクチン接種
獣 医を訪問する際に使える質問内容! 空腹時の代謝機能

冬の体重管理


イ ンフォームド
コンセント

夏の下痢と副腎疲労


信 憑性に欠ける情報

早期避妊去勢の影響



膀胱炎の対処法





胃拡張・捻転症候群


発情期の体の異変

環境が変わる時にできる事


冬の温活対策

気象病対策


狼とブルーベリー

クロストリジウム菌


ワ クチンの解毒

ジアルジア症に自然薬


好 転反応への対応

リンとカルシウムの割合


多 動症への対応

手術前後のケア法


腫 瘍治療のサポート

腸内微生物の花


副 腎疲労対策

自律神経のバランス


ス トレスの種類

保護された子猫の生食


乗 り物酔い対策
生食で薬剤耐性菌感染?
ク レイデトックス

水分摂取に関して
 

ホ リスティック救急箱







ホリスティック(統合)獣医療とは


🔸対症療法と原因療法の統 合
ホリスティックとは、統合医療(Integrative Medicine)を意味し、まず先に、病気の予防を最も重視し、病気になった場合には、あらゆる側面から原因を探る「ホリスティック(全体的)」なアプ ローチを治療の基本とします。つまり、個体をまるごと全体として捉え、心・身体・環境を含め、総合的に診る という考え方です。

この医療の目的は、症状の背後にある 根本的な原因を追究し、自己治癒力を引き出して回復を促すことにあります。そのため、現代医学とさまざまな 代替医療を組み合わせ、精神、身体、環境といったすべての領域を考慮に入れながら、最も適切な治療法を選 び、統合的に実践する医療の形がホリスティック獣医療です。

現代医学においては、表面に現れている症状を取り除いたり、緩和し たりすることを主な目的とした「対症療法」が一般的に行われています。例えば、犬の皮膚に湿 疹が見られる場合にはステロイド薬を使用したり、下痢をしている際には下痢止めを投与すし、猫が咳をしてい る時には抗生物質を処方するだけ、といった治療がその一例です。

これらの治療法は、症状を一時的に抑えることによって動物の苦痛を 和らげる効果がありますが、病気そのものや、その原因を根本から治す「原因療法」とは異なり ます。そのため、症状が再発することもあり、病気の本質にアプローチするためには、原因療法の視点も大切に なります。

現代医学は、根本的な疾病の原因に必ずしも焦点を当てているとは言 いがたく、疾病によっては再発の可能性を高めるメソッドであると考えています。しかしながら、症状が悪化し 動物たちの自己免疫の力だけでは病気に打ち勝つことが難しい状況において、一時的に症状を緩和し、崩れてし まった体のバランスを整えるためには現代医学の力が欠かせません。

まずは命に関わるような状況を回避し、安全な状態へと導くための手 段として、現代医学は重要な役割を果たしています。したがって、「すべてを自然療法で解決できる」というよ うな一面的な考え方に偏ることは、かえって動物たちにとって危険な結果を招くおそれがあります。大切なの は、それぞれの治療法の特性を理解し、適切に使い分けていく柔軟な姿勢です。

たとえば、犬の子宮内膜炎に対してバッチフラワーレメディを処方し たとしても、効果は期待できません。このようなケースでは、速やかに抗生物質を使用して炎症を抑えるか、必 要であれば子宮を摘出する手術を行わなければ、命に関わる深刻な状態に陥る可能性が高いのです。

そのため、症状がすでに深刻化している場合には、化学薬品の投与や 外科的手術によって病状が改善される見込みがあるのであれば、迷わずそれを選択できる冷静な判断力が求めら れます

しかしその一方で、慢性疾患の治療において現代医学のみを用いた場 合、再発を繰り返すケースが少なくありません。たとえば下痢の事例でも触れたように、動物に合わない食事が 原因で下痢や嘔吐、あるいはアレルギー反応が引き起こされている場合、抗生物質やステロイド剤を処方するだ けでは、症状が一時的に緩和されたように見えても根本的な原因には手がつけられていません。

そのため、薬剤の使用を中止した途端に同じ症状が再発することが多 く、結果として慢性的な体調不良や薬剤依存につながる恐れがあります。慢性疾患に対しては、表面に現れた症 状だけでなく、その背後にある原因にも目を向けた包括的なアプローチが必要です。

また、肝臓の機能低下が明らかになった場合、その改善を目指して薬 剤の投与だけを行っても、根本的な原因が解消されていなければ効果は限定的です。肝臓疾患の原因としては、 慢性的なストレス、さらに過剰なワクチン接種や頻繁な駆虫剤の使用などが挙げられます。これらの要因が継続 して存在する限り、肝臓は常に解毒作業を強いられ、すでに傷ついている肝細胞の状態はさらに悪化してしまい ます。

本来、体は外部から取り込まれる有害物質や、体内で発生する毒素を 何とか処理し排出しようと努力しています。しかし、こうした有害物質の処理量が過剰になると、肝臓をはじめ とした内臓に過度の負担がかかり、いわば「オーバーヒート」を起こしてしまうのです。その結果、損傷した細 胞の修復が追いつかず、機能低下の連鎖が生じ、ついには血液検査の数値として異常が表れてくるという事態に つながります。

🔸予防医学を重 視
我が家の8頭の犬たちの中で12歳で他界した超大型犬の北斗は、生 後4ヶ月のときにスペインのシェルターから、オランダの保護財団を通じて我が家へ引き取られ、オランダに到 着したその日から彼の“生食ライフ”が始まりました。

通常、私たちの診療所では、生食への切り替えは1〜2週間ほどかけて段階的に行うようアドバイスしています が、北斗には初日から100%生食を与えました。まだ子犬だったこともあり、もし下痢や嘔吐があったとして も、時間とともに体が順応し、健康な便をつくれる力があると信じていたからです。実際、北斗は一度も嘔吐や 下痢をすることなく、すぐに生食に順応してくれました。


7~8週齢で私達のもとに迎え入れた逞や、狼犬のモナミや絵菜も、 初日から100%の生食でスタートしました。また、我が家で生まれた子犬たちは、3週齢に始まった離乳食の 段階からすでに生食を摂っています。

北斗はスペインのシェルターから来たため、一般的には駆虫薬の投与 やワクチン接種を考えるのが自然かもしれません。幸いにもオランダでは命に関わるような感染のリスクが低い こともあり、健康は適切な食事(私たちは生食を推奨しています)によって維持されるものであるという考えか ら、腸内環境を整え免疫システムを強化し、自然抗体や獲得抗体を産生して病気にかかりにくい体づくりを行う ことこそが、最良の予防であると診療所での経験と獣医学的知見から確信しています。

また、身体に影響を及ぼすストレスを回避するために動物心理を学 び、新陳代謝を活発に保つための適度な運動を取り入れ、十分な休息がとれる基本的な生活環境を整えること で、動物達の健康を維持できると考えました。

ワクチンに関しても、引き取った後の追加接種は一切行っていません が、7歳の時にコアワクチンの抗体検査を実施したところ、子犬の時に接種したたった1回のワクチンで十分な 抗体が維持されていることが確認されています。

生食にしなければ必ず異変が起こると いう訳ではなく、ワクチンを接種するから病気になるという意味でもありません。犬や猫達の病気予防について ご相談をいただいた際に、「生食を与え、ワクチン接種は必要最低限に控え、ストレスを取り除いて免疫力の向 上を心がける」というアドバイスをすることが多いというお話です。


これは私たち自身の臨床経験に基づくものであり、世界中のホリス ティック獣医師たちのデータや、同じ様なアプローチを行なっているブリーダーや飼い主達の評価にも裏付けら れていることをご理解いただければと思います。

実は、私達の診療所にも穀物ベースのフードだけで20歳になる雑種 犬がいます。この犬の消化器官は炭水化物や加工 されたタンパク質でも栄養素を消化し十分に 吸収する力があり、生食でなくても健康を維持する事が出来たのだろうと思います。これは草食動物であるはずの馬が海岸沿いで魚を 食べて生き延びた例にも似 てる感じです。身体の適応力が優れていた結果と言えるかもしれません。

唯、この老犬はワクチン接種や薬品投与を受けず、殆どの時 間を野外で過ごす犬らしい 生活を送り、魚を食べる馬も野生で暮らし薬など使ったことはない事だけは付け加えておく必要はあります。

残念ながら、先にご紹介した老犬のよ うに何の問題もなく加工食品だけで長期間健康を保てる犬や猫ばかりではないのが現実です。実際、私たちの診 療所に訪れる様々な疾病を抱えた動物たちの約90%は、ドライフードのみを主食としていた子たちでした。こ れは偶然にしてはあまりにも高い割合です。


もちろん、フードだけが病気の原因であるとは断言できません。さま ざまな要因が複雑に絡み合い、その結果として私達が目にする症状として身体に表れているのです。さらに、初 期段階では軽度だった症状も、原因に対する根本的な治療が行われず、対症療法のみに頼って何年も経過してし まうと、やがて肝臓や腎臓などの重要な臓器にまで悪影響が及び、最終的に「一体何が原因でこうなったのか分 からない」という迷路に入り込んでしまうケースが非常に多く見られます。

私達がこの統合獣医療を推薦するのは、実際に病気を抱えた動物たちに対してホリスティック臨床獣医学(統合 獣医学)的な治療を行なったことで、その疾病を乗り越え再発しにくい体づくりに成功した動物達を数多く見て きたからです。

また、病状を一時的に緩和するために現代医学を併用しながらも、上記のような生活や食事の改善を取り入れる ことで、薬剤による副作用を伴わずにQOL(生活の質)を高め、安楽死を回避できた動物たちの姿があったか らです。


何より、私達の予防医療に関するアドバイスをそのまま実践している 飼い主さんの犬や猫たちが、実際に病気をせずに元気に過ごしているという事実こそが、現代の科学ではまだ完 全には立証されていないものの、「本当の意味での根拠に基づく医療」の姿だと言えるのではないでしょうか。

我が子に合う予防・治療方法を追求す る
動物達に最善を願う気持ちは、どの飼い主さんにも共通していることだと思います。しかし「今、この子のため に何を選ぶべきか?」という問いに対する答えは、それぞれの飼い主さんが持っている知識や、周囲から得る情 報によって大きく左右されます。

現代は情報があふれる時代であり、インターネット上に書かれている情報にも、時に落とし穴が潜んでいること があります。たとえば、あるフードを過剰に称賛する記事をよくよく調べてみると、その研究自体がドライフー ドメーカーのスポンサーによって支えられていたり、病気への不安を煽るようなコラムの広告欄には、駆虫薬 メーカーの名前が掲載されていることもあります。


こうした時代だからこそ「正しい情報」を見 極めるための知識と、自分自身の判断軸をしっかりと持つ」ことが、飼い主に求め られています。動物たちの体に異変が現れる前に、あるいは症状が出たとしてもその原因を正しく追究し、早急 に改善できるようにするためには、信頼できる情報を自ら選び取る力を日頃から養うことが、何より重要になっ てきています。

また専門家たちの診断にも凡ゆる角度から疑問を持ち、飼い主として納得のいく治療やケア方針を決める事が大 事です。誰もが 健康を維持し長生きできるという保証は残念 ながら存在しません。しかし後々、飼い主として後悔するような事を防げぐために、まず疑問を持ち始めることからスタートして頂き たいというのが私達からのメッセージです。


何気ない気持ちで始めたインスタグラムが切っ掛けとなり、オランダ から情報を発信するようになりました。そして今、こうしてご縁があって繋がっている皆さまに、何かを「問い かける」機会を持てることを、とても有り難く感じています。その問いかけに対して、予防医療や原因療法を含 むホリスティック獣医学(統合獣医学)的な視点から、少しでも答えをお届けできれば幸いです。

また、悩みを抱えているご家族からのご相談にも、達の経験が少しでもお役に立てるのであれば、ぜひサポート させて頂きたいと思っています。


獣医:Willem de Leeuw(ウィルム・デ・レオ)
その妻:Eriko de Leeuw-Ohashi(大橋江里子)


Willem de Leeuw

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獣医学情報

バ イオメンター
ホリスティック動物病院
Broekhem 65
6301HE Valkenburg
The Netherlands (Holland)
Tel : +31-43-6011418
e-mail : japan@biomentor.org

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