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夏の下痢と副腎疲労 夏の暑い時期に体調を崩して嘔吐や下痢をする子が多い様です。 勿論、ワクチンや駆虫薬が始まった季節であるのも理由なのでしょうが、下痢や嘔吐をした場合にお家で直ぐに対応 する事で腸内環境を必要以上に崩す事を予防できます。 健康体の子の嘔吐や下痢の場合は、無理して食事は与えず、ボーンブロスで水分や塩分、(少量の)糖分を摂らせ、 消化器官を休める方が治りも早いです。 🔹家での対処法 プロバイオティクス4号
六君子湯
🔹追 加で与えられる物
特にシニアの場合は、腸内環境が崩れ過ぎると回復も遅れてしまうので、上記の量よりも多めに与えても良いかと思 います。 駆虫薬投与されている犬達の腸内は、その投与の度に腸内環境のバランスを崩してますので、駆虫薬投与の前後の対 応を行う事で突発的な下痢が慢性になるのを予防できます。対応策は以前の記事に書いてます。 抗生剤を処方された場合は、速やかに腸内細菌を再建させるために、プロバイオティクス2号と4号を投薬完了直後 に始めると良いかと思います。 また私達は、抗生剤と同時にプロバイオティクスを与える処置をとる事もあります。その場合は抗生剤投与とは時間 をずらしてプロバイオティクスを摂取させます。 余りにも腹痛を訴えている場合は、ブスコパン錠で過剰な腸の動きを一旦制御し、痛みを緩和させる方法も行ってま す。 子犬の頃から生食で10年半育てた北斗でさえも、シニアの年齢になり年に二回ほど下痢をすることがありますが、 上記の対応を即座に行う事で大抵は1日で改善します。 🔸副腎疲労へのケア また暑いこの季節にシニアの北斗に行なっているのが「副腎のケア」です。 暑さに弱い超大型犬で、しかもシニアの年齢なので、暑さというストレスで副腎疲労が起こりやすくなり、その事が 原因で体力を必要以上に消耗し、食欲が落ち、消化器官までも弱り始めるパターンを防ぐ為です。 避妊手術を受けた雌シニアの場合は、副腎疲労が尿失禁に繋がり、その後膀胱炎を起こしてしまうケースも多いです し、避妊されてない雌では、ヒートや偽妊娠により副腎が疲労するケースもあります。 若犬でも、様々な理由で副腎疲労が起こり、それが皮膚病に発展する子達を診てきましたが、一般獣医では原因を見 つけられず、ステロイド治療(対症治療)をするしかなかったケースばかりで、動物達に対する治療では意外に忘れ られがちな副腎疲労の存在です。 特に、食事中に炭水化物を沢山取っている子は、血糖値スパイクが起こりやすく、過剰なインスリン 分泌を抑制するために副腎からホルモンが大量に分泌され副腎疲労が起こり易くなります。 副腎疲労でストレスに対応できず問題行動として現れるケースも診てきました。 またホルモン生成の材料である脂肪分の摂取が足りてない子達も多いです。 脂肪は悪い物という間違った知識が今だに流れており、それをさらに助長する専門家の間違ったアドバイスで、脂肪 分をわざわざ肉から切り落とし捨ててしまう方も多いので、そろそろ(良質な)脂肪に対するイメージを改善して頂 きたいと思います。 また消化をサポートするために生の膵臓もシニアの北斗には多めに与えてます。生の膵臓が手に入らない場合は、膵 臓入りのサプリメントが存在します。 以下は参考までに、北斗に使っているサプリの原材料をご紹介します。 人用の副腎入りサプリです。
日本買えるサプリで質が良いのが以下ではないかと思います。
#副腎疲労で起こる事で特に獣医が気が付かないのが副腎疲労と皮膚病の関係、そして問題行動との関係です。 |
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