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感情とホルモン 本能から来る駆り立てられる感情の強さには個体差があり、狼のDANを多く持つモナミは本能的に動く行動をよく 見せます。 北斗はモナミよりも大きいですので、本能で突っ走るモナミに本気で怒り出すことは滅多にないですが、 小型犬の逞や絵菜は(例えば、餌を横取りされることで)怒りや嫌悪といった感情が湧き上がり、本気でモナミにや り返す時もある為、負傷する犬が出る前に私が介入します。 片方が、もう片方に出す(本気の)警告を、人間が素早くキャッチし何らかの仲介を行うことで、エスカレートする 状況を制御できます。 本気の争いになった時に、fight-or-flight response (闘争・逃走反応)のうちの闘争を、犬達が選んでしまうと人も止められない喧嘩と発展するケースが多いです。 犬達が見せる行動は、基本的には「生き残る手段として備わってる本能」ですので、自分の身を守ることをどんな状 況でも優先させます。 動物達の脳も人と同じ様に、まず視覚、聴覚、嗅覚などから入る情報を処理し、生存のための行動を身体にとらせる ことで自分に迫る脅威に対処する様になってます。 その時湧き上がる原始的な感情である驚き、怒り、嫌悪、恐怖、不安、興奮、緊張などにより身体が反応し闘争・逃 走反応に向け起動し始めます。 身の危険を感じアドレナリンなどの神経伝達物質が血中に流れ込み、心拍数や心拍出量が上がり、酸素供給するため に呼吸数が上がり、呼吸の深さを表す1回の呼吸での換気量も上がり、大量のエネルギーを要する闘争・逃走反応へ の準備をします。 闘争・逃走反応のどちらを選ぶのかは、その動物が持つ性格に掛かってますが、その選択は状況により変化するのが 普通です。 神経伝達物質の一つであるアドレナリンが分泌されると交感神経が働き、体内の血管が部位によって拡張や収縮を起 こり様々な体内の変化が起こり始めますが、 このストレスが慢性化してアドレナリンのような神経伝達物質が常に分泌されている様な環境で過ごすことで、様々 な体内の異変が起こり始める事にも目を向ける必要があります。 🔸アドレナリンが分泌されることで起こる、体への副作用や悪影響 ▲心筋では収縮力アップし脈拍は速くなり血液循環が活性化するため、慢性化すると心筋への負担が増す ▲脳への血流が増え脳が混乱してパニック症状や癲癇などの発作を招く(闘争・逃走反応以外に失神という究極の選 択も存在するので、意外に多くの犬達がこれを選択するケースが多い) ▲慢性的なアドレナリンの分泌で感情も不安てになり、アドレナリン分泌を行う副腎機能が低下する ▲骨格筋では血流増加し筋肉によりエネルギーを生み出しているため、筋肉の消耗がすすみ痩せてくる ▲アドレナリンが分泌されると、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンの分解が促進され肝臓では糖新生が起こり、 グリコーゲンが血中に放出されることで血糖値が上昇しすぎて糖尿病になる ▲アドレナリン分泌による交感神経系の興奮で脳を覚醒させて、睡眠を阻害し睡眠の質を悪化させ精神的に不安にな り疾患を発症することもあります。 ▲アドレナリンによる血管への作用は、皮膚や足の先など体の末端細胞では血行不良を招きます。 ▲交感神経系が興奮してアドレナリンが分泌されると、副交感神経系は抑制されます。すると副交感神経系が担う免 疫作用などの働きも抑制されるため、免疫力が低下し病気に罹りやすくなりる。 ▲胃や腸などの消化器官の活動が抑制され、消化や吸収、排便などの機能が制限され消化不良や消化器官疾患に繋が る。 ▲アドレナリンが分泌されることで食欲が低下する. ▲腎臓の働きが制限され利尿機能も制限を受けるため、老廃物や毒素が体内に滞り腎機能の低下だけでなく他の臓器 への影響もでる。 🔸家庭でできるストレスへの対処法
🔸つ かえる補助品
🔸ホ メオパシーレメディー
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