誰でも出来るRaw Feeding RawFeeding（日本語では生食）の世界には複数のメゾットが存在します。其々、細かい点で違いはありま すが、生の骨肉内蔵を与えることに関しては みな共通してます。この「細かい相違点」で、どの論理が正しいのか？という争いが、世界中の情熱的な生食愛好家 達の間で起こっているのが現状です。各メ ゾットには「聖書」のような書物やそれを讃える創始者が存在し、その創始者が伝える教義に従った生食メニューで ない場合は完璧なRawFeederとは認 められず、他の生食フォーミュラへの批判や反対意見も、時には度が過ぎると言えるような内容もあったりします。 . 私達の様な臨床の現場で、動物の治療や健康維持をサポートする身としては、正直言いまして非常に残念な動きで す。勿論、上記したような情熱家の存在で情報 入手し易くなり生食を始める飼主が増えたのは事実ですが、それと同時に、信仰する生食法への情熱度が高過ぎてRawFeedingが 高度な知識を有する事のようなイメージを初心者に与え、生食への切り替えを躊躇させ不安にさせているのも事実で す。勉強熱心なのはもちろん素晴らしいこと ですし、深く学ぶことも個人個人にとっては大変役に立つことです。しかし、自分が追随する方法のみが唯一の正し い”生食教説”であると信じ、上から目線 で、それを実行しない他のRawFeeder達に対して批判を投げかけたり、情報を無理強いする様な行為は非常 に排他的で独善的であり、あまり好ましくな い行動だと言えます。 . 「細かい相違点」に関する争いに巻き込まれ、批判を受け自信をなくしフードへ逆戻りしてしまう飼主もいれば、あ れもこれもと溢れる情報に振り回され試行錯 誤ばかりを繰り返し、最終的には何を与えて良いのか分からなくなる方々も多いようです。よく Whatsinmybowlなどに投稿される食餌ほど見栄えし ないからと不安になる人も居るようですが、比べる必要も競争する必要も、ましてや自信を失くす必要もないので す。 ビリングハースト氏の教えに忠実に沿った完璧なBARFでなくても、ロンズデール氏が定義するフォーミュラ通り の内容でなくても、セラピストが勧めるサプ リやハーブを毎日全部使わなくても、とにかく骨肉内蔵の大まかな比率を長い目で見て満たしているのであれば、細 かい点が違っていても健康を維持できる事を 私達を含めた多くの専門家は経験上分かってます。もちろん総合栄養生食として売ってあるミンチにされた市販生食 品を与えている飼主も立派なFaw Feederですし、家庭や動物たちの事情でフードや缶詰（勿論、質の良いものを選択）と生食を併用していたと してもrawをfeedingしているので 『少し生食』で、レアに焼いたり湯煎などで手作り食に加えられる方も『殆ど生食』だと言えるのではないでしょう か。 私達は獣医診療所での経験医学上、診察に来られるご家族には生食を勧めますが、様々な理由で100％RawFeedingが 出来ない方もいますし、動物達にも個体差があり、手作り食の方が合う子や、過去の病歴で生食を消化できなくなっ た犬、フードしか食べない猫などもいるのが 現実ですので、生食のみに拘らず、ケースバイケースで最前の食餌法や治療法をご家族と一緒になって試行錯誤する ことで、治療目的を達成することはできま す。 私達人間も測りに乗せて栄養素を計算するのではなく、毎日の食事で出来るだけ豊富な食材をバランスよく摂取する ことで健康を維持する努力を行っている様 に、動物達にも大丈夫なんです。重要なのは出会う情報の中から自分の生活環境や「愛犬猫の体質に合った方法」を 見つけ、楽しく長続きできることであり、自 分なりに学習した内容をアレンジして愛犬、愛猫に適用させることです。 RawFeedingは 有識者や経験豊富な人だけが実行できるものではなく、初心者でも簡単に実践できる素晴らしいもです。専門家の指 導を受けなくても色々な形でアレンジできる 柔軟性を持ち、どんな方法であっても有効性が必ずある、我々人間が野生の動物達から学んだ食餌法です。 既に生食や手作り食を与えておられる飼主の方々がいましたら、是非、皆さんの体験談（良くなった事、変化した事 など）インスタ上の『誰でも出来るRawFeeding』にコメントください。興味がある けど躊躇しているという飼主さん達が そのコメントを読むことで最初の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるかもしれないです。 掛かりつけの獣医には相談し辛い生食に関するお悩みがありましたらメールください。	目次へ
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