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シニア犬の関節疾患予防 シニア犬の関節疾患予防はオランダでは最終的に安楽死を選択せざる追えない大きな原因です。特に大型犬や超大型 犬、中型犬でも大型犬に違い体重の子達にとっては「自分で歩ける」という事が大変重要です。 シニアの年齢になり、足腰が弱ってくるのはどの生き物にも起こる現象ですが、出来ればその衰えを延期し、長生き してもらえる様なケアを行いたいというのが家族の心情であるのは万国共通です。 今日は、10歳を過ぎた体重52kgの北斗の例をあげて、家庭で出来る関節疾患予防策をお話ししたいと思いま す。 シニアに入る前の北斗の体重は55kgでしたが、現在11歳になる時点で51〜52kgに落ちついてます。関節 への負担を減らす為に体重減量をさせる場合には筋肉を落とすことなく減量させる事が重要です。 その為に行うことをご紹介します。 糖分摂取をゼロにする 人でも動物でも肥満の大きな原因は糖分ですので、先ず糖分摂取のカットを行うべきです。その際に別のエネルギー 源となる「適度な(良質の)脂肪摂取」も大事です。 化学薬品投与をゼロにする 化学薬品の様な脂肪性の成分は体内の脂肪に入り込み停滞します。毒素摂取が多く、それらが溜まった体が肥満にな り易いはそのためです。毒素含有脂肪を排泄するには、脂肪内の毒素をまず解毒する事が重要です。それを行なって くれるのはグリーンクレイでのデトックスです。 必要な栄養を与える 動物性たんぱく質、動物性脂肪、動物性微量栄養素が筋肉や関節を強化するために必要な栄養素です。生食が一番効 果がある食事法ですが、缶詰の場合も骨や関節部分を追加で与える事でサポートできます。缶詰を選ぶ場合は、余計 な(必要ないし含まれる量も少な過ぎる)ハーブや野菜、さらに穀物を(絶対に)含まない動物性素材のみが記載さ れた製品をお勧めします。 生食をされている方々でも骨や関節の投与量が足りない方もいまし、脂肪分が少なすぎるメニューも多いです。また 微量栄養素を含んだ内臓が足りていない食事が多く、全体的にバランスの取れた本格的な生食メニューにする事が重 要です。 適度な運動を行う この「適度な」という点に関して、運動不足は勿論ですが、過剰すぎる運動もシニアにとっては負担になります。シ ニアなるにつれ筋肉や関節の疲労回復力が後退していきますので、その疲労が重なることで筋肉や関節に障害が起こ り、それが切っ掛けで慢性関節疾患になるケースが多いです。長時間に及ぶ散歩よりも、筋力強化を狙った坂道や階 段上がりなどを利用します。インターバルトレーニングやストレッチ、マッサージ、バランス運動や水泳などで特に 筋力を強化するトレーニングを行います。 関節サポートサプリを与える 年齢を重ねるにつれ消化器官の機能が衰えてくるのは自然現象ですので、特に大型犬や超大型犬のシニア達には必要 な関節サポートサプリを与えるアドバイスをします。また成犬や若犬でも関節疾患やトラウマである場合にサプリを 追加することで回復が早くなるケースが多いです。 では、シニア犬へのサプリサポートがいつから必要なのか?という疑問が湧いてくると思いますが、愛犬達が動作で その時期を教えてくれます。 注意して観察する事項例です。
超大型犬の北斗の場合は、10歳を過ぎた頃から上記のような項目の際に「以前とは少し違う」印象を見せるように なりました。はっきりした異変が見られる訳ではないですが、車のトランクに飛び乗る際のジャンプ力や勢い、飛べ る高さや飛ぶ前の躊躇感や自信感に感覚的な変化を感じ、そろそろサプリを投入する時期が来たことを判断しまし た。 車のトランクに飛び乗る動きは後 足のトレーニングになりますので行わせますが、トランクから降りる動作に関しては、かなりの高さから、それもな かり角度のある位置での着地となりますので、前足関節への悪影響を考慮し抱えて降ろす様にしてます。 上記のような北斗からのメッセージを受け取り、さらに食事面でも彼の要望が変わりつつあることをに気がつきまし た。家では、犬達自身が必要な量や食する物を選択する様な食事法を取ってますが、最近では骨や関節部分の摂取量 が倍以上になり、その分タンパク質の量が気持ち減った様な気がします。内臓の量に変化はありませんが消化機能を サポートする為に食べる膵臓の量とその回数を増やしてます。 現在、北斗にも与えている関節サプリの原材料を記載しますので、サプリを購入される際の参考にして下さい。 Joint 4s 関節用サプリ (関節修復用)
余談! 北斗はスペインのシェルターに6週齢で捨てられ、16週齢でオランダに移住し、その時から生食100% で11年。血液検査で異常値が出たことないので、後は足腰だけを鍛える事で寿命を延ばす。 長生きさせてあげられる保証はないが、やれることを実践することで後悔しない。 何でもかんでも与えれば良い訳ではない。 余計な物の与え過ぎは負担を増やす。 ケアはできるだけシンプルに的を得る。 正しい食事が第一の基本である事を忘れない。 シニアだからこそ特に消化の良い食事をさせる シニアになると薬剤に副作用が出やすくなるので今まで以上に薬品使用を控えたが良い #モナミの存在が北斗を若返られた #モナミに呆れて何も言わない時もあれば #切れて襲いかかる時もあり #モナミが相手だと老いて居られない |
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