バイオメンター動物病院
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膀胱炎の対処法


犬の膀胱炎には、様々な原因が隠れていますので、統合(ホリスティック)獣医療から考えた場合の原因やその対処 法をご紹介します。

よくある膀胱炎の種類には、細菌性膀胱炎、結石による膀胱炎、腫瘍などがあります。

🔸膀胱炎の主な原因
  1. スト レス
  2. 水分 摂取不足
  3. 体に 合わない食事
  4. 排尿 回数不足
  5. 下痢
  6. ワク チンや駆虫薬
  7. 失禁 症 
  8. 副腎 疲労 
  9. 糖尿 病
  10. 猫ト イレ素材
  11. 神経 因性膀胱

上記の原因は実は「症状」であり”根本の原因”を探ることが大変重要です。

その根本の原因も同時治療することで膀胱炎の再発を防げます。

🔸統合(ホリスティック)獣医療からのアプローチ

原因が複雑であるケースも多いため、個体に合わせた対処法を行う必要がありますが、ここではまとめて治療の種類 を書きます。

1.ストレス
ストレスによる免疫低下で感染症になり易くなり、排尿回数の減少傾向で尿結石の原因にもなる。

▶︎ストレスの原因を探り解消する

▶︎ストレスに対応できる体を作る
  • スト レスホルモン分泌改善(副腎機能をアップ)
  • 免疫 機能のバランス調節(腸内細菌環境改善、食事改善、プロバイティクス2号、コロイダルシルバー、コロス トラム、エキナセア、脂溶性ビタミン摂取で特にビタミンD、K、B12、休養、睡眠、運動)
  • 行動 療法
  • バッ チフラワー
  • リ ラックスハーブ
  • CBD オイル
  • 血液 検査でコルチゾール値を調べる
  • 肉食 動物らしい食事をする(生食、缶詰、手作り)

2.水分摂取不足

  • 肉食 動物らしい食事をする
  • ボー ンブロスで水分補給
  • 運動 量を増やし水分摂取促進
  • 自動 吸水器を置く 

3.合わな い食事(ストラバイトやシュウ酸カルシウム結石の場合)
  • 尿を アルカリ性にする野菜や炭水化物を減らす(ストルバイト)
  • シュ ウ酸を含む野菜を与えない(シュウ酸カルシウム)
  • 骨の 量を増やす(カルシウムとシュウ酸を腸で結合させ便で排泄させる為)
  • 肉食 動物らしい食事をする

4.排尿回 数不足
  • 運動 量増やす
  • スト レスをなくす
  • 水分 補給を促す
  • 猫ト イレの砂の改善
  • 室内 トイレを頻繁に清潔に
  • 多頭 飼いの場合は個々専用のトイレを提供
  • 利尿 作用ハーブ(五苓散、ゴールデンロッド、イラクサ、タンポポ、パセリなど)
  • 肉食 動物らしい食事をする

5.下痢

  • 雌の場合は、下痢により大腸菌が膀胱内に侵入する確率が上がります。
  • 雄の場合は、下痢による脱水などで膀胱炎リスクが増えます。

下痢の原因には個体差がかなりあり、確り根本の原因を見つけ、それに対応することが重要です。下痢に関しては詳しく 載っているページがありますので、目次で探してください。


6.ワクチンや駆虫薬
  • 様々 な疾病の原因となりうる項目で過去記事を参考。

7.失禁症
  • (早 期)避妊手術で発症し易い
  • 生食 (筋力アップ、水分補給、尿のphを調節、etc)
  • 生食 が不可能であれば良質な動物性素材のみの缶詰
  • 生卵 を毎日与える
  • 卵巣 (ちょうちんや玉ひも、魚類の卵巣)や睾丸を全体量の15%与える
  • 副腎 入りのサプリ(性ホルモンを分泌できる副腎を補助)
  • 牛車 腎気丸
  • 八味 地黄丸
  • 高麗 人参
  • ホル モン補充療法(エストロゲン)

8.副腎疲労 

  • 避妊 手術後の合併症やストレスで副腎機能が低下し、甲状腺機能低下、ストレスに敏感、免疫力低下、食欲不振 による栄養不足、疲労で運動不足、新陳代謝の低下、etc…で膀胱炎になり易くなる。
  • 肉食 動物らしい食事をさせる
  • 副腎 入りサプリを与える
  • スト レスをなく
  • 血液検査でコルチゾール値を調べ必要であればコルチ ゾール投与

9.糖尿病
  • 肉食 動物らしい食事
  • 糖分 摂取をゼロに
  • ワク チンや駆虫薬を控える
  • 生の 膵臓を与える

10.猫トイレ素材
  • スト ラバイト結石発症に繋がるカルシウムやリン含有製品を避ける

🔸膀胱炎に処方される物のまとめと追加
  • プロ バイオティクス2号を3倍量
  • コロ イダルシルバーを摂取
  • (上 記は抗生剤投与中から摂取)
  • 副腎 入りサプリ
  • 八味 地黄丸
  • 牛車 腎気丸
  • 猪苓 湯
  • 五苓 散
  • 当帰 芍薬散
  • 小柴 胡湯
  • 高麗 人参
  • グラ ンベリーサプリ
  • ゴー ルデンロッド
  • イラ クサ
  • タン ポポ
  • パセ リ
  • コロ ストラム
  • CBD オイル
  • エキ ナセア
  • グル タミン
  • 亜鉛
  • 脂溶 性ビタミン摂取(ビタミンD、K、B12)
  • リ ラックスハーブ
  • バッチフラワー   
  • 2 号とコロイダルシルバーを1対1で混ぜ性器にスプレー

🔹「動物性タンパク質を摂取するとアンモニアが発生するため尿がアルカリ性になりストルバイトが発症す る」という意見を言っていた病院がありましたので、それに対する私達の意見です。

✔️ まず動物性タンパク質の摂取で尿はアルカリ性ではなく酸性に傾きます。

✔️またアン モニアにより尿がアルカリ性となる原因は他にあります。
  1. 尿 素分解菌の膀胱への侵入:尿内の尿素が、感染 した尿素分解菌によってアンモニアと二酸化炭に分解され発生したアンモニアにより尿がアルカリ性とな り、ストルバイが形成され易くなる。よって切っ掛けは尿素分解菌感染であり、原因は菌を処理できない免 疫系の機能低下にある。

  2. 肝 機能低下:タンパク質分解で発 生するアンモニアを無害な尿素に分解するのは肝臓。その肝臓機能が低下すると尿素サイクルが正常に機能 せず体内にアンモニアが蓄積する。よって原因は肝疾患にある。

  3. 消 化器官機能低下:消化器官機能低下で アンモニアの分解や排泄に支障が起こる。よって原因は胃腸機能低下にある

  4. 門 脈体循環シャント

✔️ちなみに、生食で摂取するタンパク質の成分表の割合は約15%で脂肪も同じ位含むのが正しい生食である。

✔️健康な生食犬の最適な尿phは6〜6.5と言われてる。

🔹尿酸アンモニウム結晶の場合はプリン体の関係で食事での対応が違うがオーバラップする項目は多いで す。

🔸好転作用に関して
炭水化物の多いフードから良質で十分なタンパク質を含む生食に切り替えた際に、新しいタンパク質の摂取で体を再 生する為に今まで使い回していた「古いアミノ酸で作られた古いタンパク質」の破壊 が始まります。

糖質制限を始めてしばらくすると、抱えていた疾病が悪化したような状態や、今までなかった湿疹等の不快な症状が 起きる事がありま すが、これは好転作用であり、
「毒だし」と呼ばれるデトックス効果です。

古いアミノ酸を長期にわたって使っていた個体ほど、この好転作用の規模は大きく、長年良質なタンパク質不足だっ た個体のデトックスは時間がかかる可能性があり、根気強く生食を続けることが重要です。
 
🔸面白い事例

他猫へ の恐怖で膀胱炎の猫が診察に来ましたが、他猫を追払う犬を家族に迎えるアドバイスをしましたが、犬が家族 に加わって猫の膀胱炎が完治したました。


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