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水分の摂取に関して 動物達の必要水分摂取量は食事内容と気候、またストレスの度合いに左右されます。 馬や羊達の冬場の食事は乾草ですので、水分たっぷり含まれる新鮮な草を食べる夏時期よりも飲水量がかなり増えま す。 どんなに暑い夏の日であっても、乾草を食べる冬の飲水量に比べれば夏に飲む水の量は少ないです。 犬の1日の平均水分摂取量は体重1kgあたり50〜60mlというのが目安です。 もちろん、全体量の80%が水分である生食をしている子達の飲水量は、水分含有がたった10%というフードを食 べている子達に比べ少ないです。 ま た、運動量やその日の気温にも左右されますので、疾病を抱えていない健康な子が、平均飲水量から20〜30%く らい増減する飲水量であっても問題視する必要はないです。 健康体の子の飲水量を極端に制限する様な話を聞きましたが、多く飲んだからと言って健康を害するケースは殆ど見 られないです。 それよりも、単に見聞きした間違った情報で、不必要に水の摂取を制限することで起こる脱水症状による発症という ケースは大変多いですので、摂取量は少なめよりも、多めの方が体への害がないと言えます。 ただ、日頃の飲水量に比べ異常なほどに増えている場合は、以下の様な異変が起こってないか可能性もありますの で、検査されることをお勧めします。 ⚫︎腎臓病 ⚫︎糖尿病 ⚫︎子宮蓄膿症 ⚫︎膀胱炎 ⚫︎肝臓の病気 ⚫︎クッシング症候群 Etc… ちなみに排尿量の目安としては体重1kgごとに20〜40mlだと言いますが、これも上記と同じ様に個体差があ りますので、疾病が伴っていないかを確認することで不安を解消できるかと思います。 私たちは、犬達の飲水量を制限するようなことはないです。 これは牧場にいる動物達へも同じ対応をしてます。 健康体の子達ですので自分たちで適量を分かっていると思いますし、ストレスなどの影響で飲水量が足りてない、も しくは過剰増加しているということもないので其々の判断に任せてます。 ただ、私たちの犬達の行動で目につくことは、生骨を食べた後に必ず多めの水を飲むという行動です。 これは水を飲むことで、胃酸の量が増し骨を消化し易くしているのだろうと思います。 水分をとることで胃酸が薄くなりph上昇するという様な事は起こらないことをよく知ってる野生の本能だと思いま す。 研究結果からも、胃酸のphを一つあげるのに9L以上の水分が必要ということが分かってます。 日頃から飲水量が少ない子には、フードであろう生食であろうと、食事にボーンブロスなどを混ぜて与えると良いか と思います。 また水分を食事から摂る猫達の飲水量を増やすには、常に水が流れている様な自動給水器を置くといいかと思いま す。 体の70%は水分ですので、十分な水分摂取は人にも動物にも重要なことだと言えます。 そういえば家の犬達は外に置いてある水をいつも飲みたがりますね。自然からのエネルギーが含まれているのかもしれないですね。 |
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