バイオメンター動物病院
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駆虫薬の事実


犬糸状虫(フィラリア)の駆虫成分の話です。主にイベルメクチン、ミルベマイシンオキシム、モキシデクチン、セラメクチンがあり、下記の情報は獣医達や製 薬会社、研究結果などを参考にしてます。

アメリカのホリスティック獣医は、使う駆虫薬品は有効成分が一つの製品が身体負担を減らせベターだと言ってます。

有効成分の最低基準量を知る事で、我が子の体重に十分な量がわかります。殆どの製品は、例えば10kg~20kgまでと約2倍差のある体重を一定体重とし ていますが、その場合は、重たい方の体重を基準に用量を含有させますので、軽い方の体重の子には2倍増(時に4倍)の駆虫剤を与えている事になります。

駆除剤の安全性や副作用試験には(可哀想に😭)犬猫が使われましたが、この子達に異変が見られないからといって誰もが平気という保証はないです。

どの製剤にも「異常のある犬には投与せず、過剰投与にならない様、体重測定する」とあり、副作用も「嘔吐、下痢、食欲不振、又は元気消失」が共通しており 「震え、けいれん」もありまので、副作用に敏感な子にとっては不要であれば与える必要はないものです。

最高血中濃度到達時間 (T-max )や血漿中消失半減期(T1/2)のような薬物動態を知る事でデトックスしている身体をサポートする瞬間がわかります。

駆虫薬は脂溶性のメカニズムを利用する「脂溶性毒」で、この脂溶性毒は体内に入ると脂肪に溶け込み、徐々に蓄積し続けます。そして血液中に出入りしながら 全身を巡り悪さをします。脂肪分の多い脳や内臓に悪影響を与え、神経系や細胞膜にも侵入します。

脂肪の交換には、新しい良質の脂肪を摂取させることが重要ですが、まず摂取毒素含有脂肪を解毒し排毒させないことには交換はできませんので、太りやすい体 質や脂肪腫が多い子はこの毒素含有脂肪が蓄積され続けている可能性があります。また胆泥症、胆石症、胆嚢炎、胆嚢粘液嚢腫なども関連してくる課題です。

毒素含有脂肪のデトックス法(人のダイエットにも有効)

✔︎血液の毒素解毒の為マリアアザミやダンデライオン、ネトルで肝臓デトックス

✔︎脂溶性毒80%は糞中に排泄されるので腸内の毒素が蓄積を防ぐ為、クレイや活性炭でデトックス

✔︎解毒に必要な補酵素(食事から摂れるビタミン&ミネラル or サプリ)やプロバイオティク摂取

✔︎デトックスをしながら良質の脂肪を取る


駆虫薬有効成分情報です。

イベルメクチン
‣基準量 6µg/kg体重
‣L1、L3、L4駆除
‣T-max 4~5時間
半減期約18時間
‣長期投与で成虫寿命を縮める効果
‣感染30日未満幼虫には不完全効果
‣第5期虫(成虫,未成熟成虫も含む)駆除には無効
‣繁殖用雄犬に対する安全性評価は実施されてない
‣フィラリアとヒゼンダニだけを駆除

注:製品に「蟯虫、回虫、鉤虫駆除」を追加記載している 為、ピランテルパモ酸塩の様な別成分を併用している製品が多い。犬糸状虫駆除が目的ならイベルメクチンのみで十分。


ミルベマイシンオキシム
‣基準量 0.25mg/kg
‣L1、L3、L4、L5初期駆除
‣T-max 約1~3時間
半減期7~8時間(3~4日という情報も)
‣投与2~6時間後に消化管及び肝臓の濃度が最高、投与6時間後に脂肪と肝臓に比較的高値検出される

注:ミルベマイシンはフィラリア幼虫、犬回虫、犬鉤虫、 犬鞭虫を駆除と宣伝する製品が多いが、犬鞭虫駆除には実は2倍量の0.5mg/kg必要である為、単純にフィライア駆虫基準量も0.5mgとする製品が多 く、軽い方の体重になると2倍増がさらに4倍過剰となる。

体重1kg当たり顆粒0.1g(ミルベマイシン 0.25mg含有)投与できる「ミルベマイシンA顆粒」や1錠に1.25mg、2.5mg、5mg、10mg含有する「ミルベマイシンA錠」が存在し、最 低必要量を適切に投与できる。


モキシデクチン
‣基準量 2µg/kg
‣L3、L4、L5初期駆除
‣T-max 2.7~3.6時間
半減期:肝臓・腎臓で約3日、筋肉で4日、脂肪で12日
‣犬糸状虫、回虫、鉤虫駆除
‣脂溶性が非常に高く、脂肪組織に高濃度で存在


セラメクチン
‣基準量 6mg/kg
‣L3、L4、L5初期を駆除
‣T-max 3~5日
半減期11~13日
‣フィラリア幼虫、ノミ、犬回虫及びミミヒゼンダニ駆除


お使いになっている薬品と我が子の体重計算が明確でない方はインスタグラムアカウントよりDM連絡ください。


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