バイオメンター動物病院
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犬の夢と癲癇の事例


ご存知のように犬にもレム睡眠とノンレム睡眠があります。レム・ノンレム睡眠の話をご存知の方は下までスクロールして事例を読んで下さい。

「レム」という言葉は、浅い眠りであるレム睡眠時に起こっている動画にある逞の眼球の動きである急速眼球運動(RapidEyeMovement= REM)を略してそう呼ばれています。

レム睡眠中の身体は筋肉が弛緩して休息状態ですが脳は覚醒状態で、多くの夢はこの状態の睡眠中に見ると言われてます。

ノンレム睡眠は身体も脳も眠っている状態ですが、この睡眠時にも人は夢を見ていることが最近わかっているそうで、睡眠が深いため記憶に残ってないだけのよ うです

夢は、経験した出来事や脳に蓄積された情報を整理するため起こり、脳内にある過去の記憶と今日の記憶(情報)が結びつき心身の内部的な状態が処理され映し 出されたものだそうです。脳内にある記憶を適当に結びつけているため、意味のない状況が描写される様ですが、きっと犬達の夢も同じような働きを持ち、同じ 様に起こっているのではないかと思います。

夢と癲癇発作に関する事例

犬達は睡眠時間の80%がレム睡眠、20%がノンレム睡眠で、人とは逆です。寝ていても物音がするたびに直ぐに目覚めてしまうのは、浅い眠りの睡眠が多い ためです。

犬も狼と同じく夜行性ですが、人間と暮らすようになり人の生活リズムに合わせて夜も長く寝るような習性がつきました。しかし昼間も殆ど寝ている犬も多いの ではないかと思いますが、これは夜行性ということで昼間に寝るという性質が失われていないことも理由ですが、人に比べ平均睡眠時間が長い(成犬で12〜 15時間)というのも理由の一つです。家の犬達はもっと寝ている様な気がしますが、気のせいでしょうか?😅

この夢と癲癇発作の関係ですが、癲癇は皆さんもご存知のように治療が難しい疾病です。発症する原因も様々で、私達の診療所に掛かっている小型犬達の場合は 統計的に見て狂犬病の予防接種の後などが多かった様な気もします。

原因を完全に追求し完治させることには無理があり、薬剤治療をしながら発作の回数を減らす努力をしていく他ありません。他で処方された薬剤を使っても変わ らない、薬剤をやめさせたという方々が診察に来られますが、私達が先ず行う事は、発作のトリガーとなる因子(誘発因子)を追求し発作の頻度を減らすことを 目的に、どんな状況で発作が現れるのか一つ一つ話をして頂くことです。ここでやっと夢との関連ですが、数頭の犬で共通点があったのが「睡眠中起こる発作」 でした。

そこで発作のトリガーがレム睡眠中に見る夢ではないかという疑いをかけ、レム睡眠を減らしノンレム睡眠を増やす様、リラクゼーションを促すミネラル&ハー ブサプリメントを処方し治療を行いました。

効果はかなりあり、週一回に起こっていた発作が月に一回と減り、数ヶ月経った今では半年に一度まで減少させることができました。

また日頃の生活の中で、ある出来事があったその日に発作がなかったか共通点を探してもらいましたが、飼い主さんが気がついた事は、昼間の散歩である犬に 会った後の睡眠中に発作が起こっているような気がするというお話でしたいので、その犬との出会いでストレスを感じるような場面がないか行動を観察して貰 い、改善できることがあれば行い、回避できるのであれば回避し日常で受けるストレスを無くすようアドバイスしました。

動画にある逞の様子からもわかる様に、犬達が見る夢もかなり現実的で鮮明なものなんだと思います。レム睡眠中に脳に蓄積された情報が心身の内部的な状態を 絡み合わせ作られる夢が、ある犬達にとっては処理不可能なほどのストレスとなり脳細胞が発作を起こしてしまっている可能性はあり得ると考えます。本当に夢 が誘発因子なのか、それはどんな夢だったのか、という事は知ることは出来ませんが、サプリメントにより眠りを深くさせることで発作が減ったのは事実です。

人の研究でもまだ未知の世界である夢分析ですから、それが犬達の夢となると解明するのはなかなか難しそうですよね。

リラクゼーションを促すミネラル&ハーブサプリメント製品に含まれる物は以下です。
  • ドンクアイ(Dong Quai)、
  • ホップ
  • 銀杏
  • ホーソン
  • セントジョンズワート
  • L-トリプトファン
  • ナイアシン(ビタミネ B3)
  • クエン酸マグネシウム
  • ピリドキシン(ビタミ ンB6)
  • 亜鉛
参考までに、その他で目についた発 作のトリガーに「発情期」であるケースもありました。オス、メス共に、ホルモンバランスを整えるハーブや漢方薬を処方し発作の回数を減少させる事例が数件 ありました。

その他で有効なものがCBDオイルです。


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