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環境が変わる時に出来る事 子犬うや子猫が新しい家族に引き取られたり、シェルターにいた子達が新しい家族に保護されたりなど、今まで住ん でいた環境が変わる時に体内で起こるのが、「免疫力の低下」です。 それ以外にも、生まれた場所の環境とは違う場所で成長することになり、前回住んでいた場所で獲得した自己の免疫 が、新しい場所で受ける生物学的な違いに対応できない時に病気になったりします。 環境の変化やストレス、出会ったことのない生物などへの体内の免疫系の対応が続き、全体の免疫が低下したことか ら、その発症するケースです。 今住む場所と以前いた場所の違いには以下の様なことが挙げられます。
免疫のフル活動や心身を適応させる為のストレスから免疫や体力低下が起こり、感染症で病気になり易かったり、交 感神経の活性化で消化不良を起こし下痢や嘔吐をしたりという症状が出やすくなります。 これは成犬であっても旅行や引っ越しで起こり得る事です。 牛の事例でも上記したような事を伺える内容があります。 例えば、子牛を妊娠中の母牛を購入し、住む環境を妊娠中に変更したとします。 起こり得ることは、産まれた子牛に飲ませる初乳に含まれる抗体が、新しく住むことになった環境に適応してない ケースです。 そのため、産まれた子牛達が環境への抵抗力がが足りずに、病気になるというケースがあります。 またこの子牛は、母牛の子宮に入っている時に、母牛が前に居た環境で食べていた食事から土壌中の微生物(細菌、 放線菌、糸状菌(カビ)、藻類など)などの環境情報を元に成長している為、 全く違う場所である新しい環境情報に慣れておらず、必要以上に労力や体力、免疫力を使うことになり出産後の適応 に苦難するという話もあります。 健康と病気は、動物の生物学的・社会文化的環境への適応の尺度に左右されるという考えにもとづけば、病気とは動 物が周囲の環境に適応できていない状態をさします。 環境が変化すれば一時的な不適応が生じ、変化が大きかったり、変化の速度が速ければ、そのぶん不適応の幅も大き くなります。 これには、人の介入による化学薬品への曝露という環境の変化(産まれた時にはなかった曝露です)への不適応もあ り、 与えられる食事への不適応であったりしますので、 この「適応できない環境要因」への長い暴露で、身体のバランスが崩れ臓器へのダメージが発症すると私達は考えま す。 さまざまな疾病や障害には遺伝要因と環境要因が関係しており、環境は、食事や運動から汚染物質、化学物質、スト レスに至るまで、重なり合う要因を伴っており、最終的には良くも悪くも個体が受け継いだ遺伝子に影響を与えま す。 🔸環境が変わる際に家庭で出来ることは
🔸面 白い例があったのご紹介! 有精卵を室温で数週間放置すると卵は腐ります。
環境の変化が全身に劇的な影響を及ぼすことがあることを物語っている二話ですが、私達は動物達との日々の生活で こういった変化を見逃しがちですので、 選ぶ情報を見極め、それが正しい選択なのかという答えを出す動物達のシグナルを受け取り、良い環境要因が良い遺 伝要因を引き出してくれているのか判断できる様になりたいですね。 |
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