バイオメンター動物病院
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(超)小型犬達への生食


(超)小型犬への生食メニューに関する質問がありましたのでシェアします。

質問内容は:
「大型犬の様に野生的な子とは違う超小型犬達も、同じ様に生食を適用させて良いのだろうか?」

という疑問に確りと答えられる日本の獣医が少なく、超小型犬への生食メニューを推奨する専門家も少ないばかりで なく、例えば以下の様な反対意見を聞いたそうです。

発言1.
大型の子と比べ、(超)小型犬は肝臓の大きさの比率を考えると、その肝臓の能力の差がありすぎる。

発言2.
犬は狼ではないから、もしそうならば人も原始人の食事をしていることと同じである。


🔹生食を診療所で推薦する私達の上記の発言に対する意見

まず最初に診療所での臨床経験による結果を言うと、

「診療所に来る(超)小型犬の子達は生食で健康維持し長生きしている!」

ということ。

発言1の「肝臓の大きさの比例を考えると能力の差があり過ぎると」という意見は、曖昧な表現で、よく考えると理 解し難い内容です。

そこで指摘する、要は「サイズの小さな肝臓」で、大型犬の様な大きな身体を機能させている訳でもないですし、大 型犬が食べる生食の量を小型犬達に与えているという訳でもないので、「小型犬の肝臓には能力がない」という意味 が曖昧です。

さらにどういった理由から、”何に対して肝臓に能力がない”、と言っているのかも不明です。

生食を食べることで肝臓の能力を必要以上に使うという”誤解”の元に「(超)小型犬の肝臓では生食を処理できな い」というのであれば、生食の内容を全く理解していない発言だと言えます。

大昔に言われていた、既に時代遅れである「生食が100%タンパク質だけで補われている」という事を今だに信じ ている様な発言です。

生食と言っても色々なメニュー内容がありますが、私達が思う「バランスの取れた生食」には、タン パク質だけでなく脂肪や動物性食物繊維、骨や軟骨が含まれており、栄養バランスも肉食動物が必要とする栄養素を 十分含んでおり、肝臓に負担を掛けるようなメニューでは決してないです。

「肝臓の能力に差がある』と言いながらも、そんな小さな肝臓に超大型犬と同じワクチン量を接種させて、2キロな のに11キロの子にも効果である殺虫剤や駆虫薬の量を毎月与えるアドバイスをし、自ら販売しているのは何処の誰 なのでしょうかね?

それこそ、大きさの比率から考えると、同じ化学薬品量を与えられ能力にも差があり過ぎて、非常に危険なのではな いでしょうか?

正にそういった行為こそが、(超)小型犬の肝臓や腎臓、脳を破壊している原因の一つだと言えます。

発言2の「犬は狼ではないから」ですが、勿論犬は犬です。しかし98%のDNAは狼と同じです。小型犬も立派な 肉食動物であり、それを証明するための歯列、解剖学、および生理学を持っています。

また狼じゃないから生食を食べれないと言う意見も根拠ない発言です。

糖質を分解するαアミラーゼの遺伝子数に関係する話をしているのなら、犬が狼に比べればαアミラーゼの遺伝子数 を多く持っているからといって、生食を消化吸収できないと言う話には繋がりません。それを理由に生食を勧めない のは信憑性に欠ける発言です。

小型犬であろうと大型犬であろうと、たとえαアミラーゼ遺伝子が多数であったとしても、質の悪いフードに含まれ る過剰な糖質や質の悪いタンパク質や脂肪は体に取っては害でしかないと言えます。

また「原始人の食事をしている事になる」という獣医の言葉に反論すれば、「原始人の食事をした方が現代人の食事 よりも健康になれる」と言えるかもしれません。

人類は700万年間の狩猟・採集生活をへて、約1万年前から穀物食を開始したという歴史的事実が存在し、私達の 祖先も肉食であった歴史の方が長く、穀物食に移り成人病が発生し出したのも事実です。

人の医学の世界でも、糖尿病などの疾病にケトジェニックダイエット(スーパー糖質制限食⇒高蛋白・高脂肪食・糖 質制限食)が推薦される時代であり、まさに原始人の食事を行うことで健康を取り戻す現代人が多いことを、この獣 医は知らないのだろうと思います。

生食をされている方々が、こういった獣医のナンセンスな生食反対意見に確りと反論できる様になれる!という私達 の願いであり、インスタで情報発信を始めた理由です。

(超)小型犬を生食に移行させる時のアドバイスを以下に書いてますので、それも合わせて読んでみて下さい。

また私達が使っているマルチビタミンサプリの情報も載せます。
サプリを選ばれる際に参考にしてください。


🔹(超)小型犬に生食を与える場合のアドバイス

✤ドライフード歴が長い場合は、まず缶詰に完全に切り替えてから、生食素材をトッピングで与える。

✤切り替えの際にプロバイオティクス2号や4号を消化アップのために併用する。

✤抱えている消化器官疾病による切り替え期間中の下痢には、生の膵臓を混ぜることも方法。

✤活性炭やクレイでデトックスしながら切り替えることで、好転作用であり得る下痢に対応できる。

✤最初は1週間から十日を目処に缶詰に切り替え、その後、一ヶ月かけて生食に切り替える。これはかなり用心した 切り替えパターンですが、いきなりフードから生食に切り替えても下痢も嘔吐もない子はいます。

✤肉や脂肪、内臓は適度な一口サイズに切って与える。塊が小さい方が消化し易い。

✤与える骨は鶏やアヒル、うずら、ウサギ、小魚、七面鳥などが一般的に骨が柔らかく消化しやすい物をまずは使う と良いと思います。

✤大きな骨の塊を食べる事に慣れていない子やフード歴が長い子は硬い骨を食べる際に歯を折らない様にご注意くだ さい。

✤骨がミンチにされている物を代用するのも方法です。

✤生食に慣れ、歯が丈夫になり、胃酸の酸度が正常化してきた際に、大きな塊の肉や骨も大丈夫になる子が多いで す。

家の小型犬の逞と絵奈は、モナミの様な大型犬たちと一緒に、ラム肋、山羊肋、子牛の骨など、大きいまま食べてま すが、無理のない噛み方を知っており、大き過ぎる塊を飲み込む事もなく、食べれた骨は全て確り消化してます。食 べ過ぎた時は便が硬くなる他に難点はないです。

✤バターやチーズ、生卵なども消化しやすい栄養源も便利です。

✤生食は、肉を中心としたタンパク質だけのメニューではなく、脂肪や内臓、骨や軟骨、動物性繊維なども十分加え られたメニューにしてください。

特に日本の方々は、脂肪へのイメージを誤解されているので、切り取ったりせず、エネルギー源や脂溶性ビタミンの 原料として脂肪を確り与えてください。

少食の逞は食べる量が少ない分、確りエネルギー源を得られる様に、タンパク質量と同じくらいの脂肪を食べて体重 を維持してます。

✤成犬であれば、大まかな必須栄養素が1週間ほどで完食する様な与え方で十分です。ということは毎日きっちり 測って与える必要がないということです。

✤栄養素が足りているのか不安だと言われる方、微量栄養素サプリを併用することも一つの選択です。サプリの原材 料や成分の含有量なども注意しながら選んでください。

✤脂溶性ビタミンは粉状のものよりも液体(オイル)の方が吸収率は上がります。馬油、魚油、サーモン油、バター など動物性由来の方が、犬猫達にとっては消化吸収し易いです。

以下に私達が使っているマルチビタミン製品の内容量を書いてますので、サプリを選ばれる際に参考にしてくださ い。

ただ使っている製品ですが、強いて言えばマグネシウムの量がもう少し多い方が良いというのが私達の意見です。

一日の適用量
10 kg以下 0.5gr
10〜25 kg    3gr
25kg以 上   6gr


ビタミンA 869.57 IU
ビタミンB1 2.17 mg
ビタミンB2 1.09 mg
ビタミンB3 8.70 mg
ビタミンB5 4.35 mg
ビタミンB6 2.17 mg
ビタミンB12 21.74 µg
ビタミンC 17.39 mg
ビタミンD 34.78 IU
ビタミンE 2.72 IU
ビオチン 1.74 µg 
葉酸 5.65 µg 
イノシトール 13.04mg 
PABA 2.17 mg
竹抽出物 0.96 mg
カルシウム 4.35 mg
ヨウ素(昆布 8.70 µg)
鉄 0.43 mg
カリウム 3.26 mg
銅  2.17 µg
マグネシウム 4.35 mg
マンガン 0.13 mg
セレン 3.48 µg
亜鉛 0.43 mg
重酒石酸コリン 5.22mg
L-リジンHCL 1.09mg
MSM 21.74 mg
モンモリロナイト


狼犬モナミや小型犬達の逞や絵菜は100%肉食動物!

9月で11歳になる超大型の北斗は、オランダのフライドポテトは与えれば数個食べるが他の炭水化物も野菜も食 べない。

どの子も病気はした事ないから、野菜の有無がこの子達の健康には無関係なのがわかる。

16週齢でスペインのシェルターからレスキューされていらい#肉食動物の食活している、今年で11歳の超大型犬 の北斗の血液検査は常に正だ。

薬が必要になった事も一度もないし、歯磨きした事ないが歯石除去が必要だった事も一度もない。

どの子もマダニを付けて来る事も殆どなく、これは100%肉食を行っている私達の診療所に来る犬達も同じ経験 だ。

偶々ついていたとしても、犬達の免疫で吸血して膨張する前に既に死滅しているが、これも生食派の家族からよく耳 にする事。

これは、自然免疫系またの名を非特異的免疫系がパワフルだという事を証明する良い事例だ。

健康は食事からは動物も同じなのに忘れている人多いみたい

自然免疫系を強化するには正しい食事を与え適度な運動を心がけストレスのない生活で化学薬品に依存しない事であ る


質の悪い フードや、大量の炭水化物フードを食べさせているから殺虫剤で犬達をマダニから守るしかなくな る、頻繁に病気して獣医を訪れ、抗生剤漬けの悪循環を選ぶか、生食やcarnivoreに合う 手作りや良質缶詰を与え、殺虫剤や駆虫薬が不要な身体に育てるか、選択は家族の知識に掛かって います!


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